参考感想文


 

「読書感想文をどうやって書いたらいいかわからない」 

 

という方へ、

 

感想文の一例を掲載いたしますので、是非ご参考にしてくだい。

ジャンル:エッセイ

文字数:834

 

本書は、これまで男たちが築いてきた欲にまみれた男社会とそれを「社会的な存在である女性」が変えていくべきだと訴えかけています。私は、男性ですが本書の「男性原理」に恐怖を感じました。私自身がそうであるというわけではありませんが、その要素が少なからずあるかもしれないと感じ取ったためです。また、男性原理が生んだと言っても過言ではない原発の危険性に関してもプロローグに書かれており、私自身その行く末に不安を抱いたことがあります。しかし、ニュースで原発についてを見かけたときのみの一過性の不安に過ぎず、日常の忙しさにすぐ流されていました。まさにそれを本書で言い当てられ愕然としました…。そのままこの本にのめり込んでいきました。本書には、おとこが作った社会が行ってきた非常にセンセーショナルな歴史が多数書かれています。

 

例えば、クリストファー・コロンブスが行った虐殺や戦時中の女性への非道な扱いの数々。本書を読まなければ知らなかったであろう歴史もありました。私にとって最も印象に残っているのが、第二次世界大戦で一部の日本軍人がオランダ人女性へ行った強制売春とその後の結末。そして、ここから生まれた問題は今なお続いているという事実です。どれも本当に心が苦しくなる内容ばかりでした。それでも読み進められたのは、プロローグで受け取った驚きと自覚があったからだと思います。

 

本書は、女性だけでなく男性も読むべき本だと強くお勧め致します。ある意味で自身を省みて戒めるためにです。現在の日本において、苦労を乗り越えてきた女性たちがいるおかげで、その発言も重要視されるようになってきていると思います。その中で出来ればともに支え合える社会を作りたい、貢献したいと本書を通して考えています。また、子どもたちにこれからの日本を任せる上でもこの本に出合えて良かったです。数々の歴史を知った上でどう教育していくのか、何を伝えていけば良いのか、それを考え続けます。そのきっかけをいただけたことに感謝いたします。